先日、ドラマの撮影のためにアルゼンチンタンゴのレッスンを受けました。
ステップを覚えるのは得意なので、ある程度の自信はありましたが、実際に踊ってみると全くダメだったんです。
アルゼンチンタンゴで大事なのは、パートナーとの呼吸で、踊りながら『会話』をしなくてはいけません。
何度やってもチグハグなんですね。
少し踊り始めると、『ストップ!』と先生。
『パパイヤさん、もっと彼女を感じて下さい』
『感じる』とは、相手の気持ちと繋がる事。
アルゼンチンタンゴは足のステップが独特で、お互いの足が絡み合う様に踊ります。
なので、少し間違えると、相手を蹴ってしまうんですね。
僕は、知らず知らずのうちに、足を気にしながら踊ってしまっていたんです。
目に見えるモノではなく、心で感じるモノを大切に。
先生は、『パートナーの女性とアイコンタクトを取りながら、彼女の気持ちを感じるように』とアドバイスをしてくれました。
すると、不思議な事にさっきより踊りやすいんです。
彼女の足捌きを感じながら、自分の立ち位置を入れ替える。
そのスペースに、パートナーを招き入れる。
僕の体重移動と、パートナーの体重移動が一つになった時、今まで出来なかったステップが出来るようになる。
大切なのはステップを覚える事ではなく、パートナーの気持ちと重なる事だったのです。
『こういうダンスがあるんだ』
ダンスって、まだまだ奥が深いですね。
コンテンポラリーダンス!
僕たちは、自分の気持ちを相手に伝えるために踊っています。
なので、振付にはメッセージが無くてはいけません。
『コンテンポラリー』というジャンルのダンスがあります。
昔は『モダンジャズ』とも呼ばれていましたが、『コンテ』は少し全英的でアーティスティックなダンスなんです。
楽しかったり辛かったり。
振付だけではなく、顔の表情もとても大切です。
踊っているのか?演じているのか?
身体全体で表現します。
踊り手の心が見えてくるようなダンス。
それが、『コンテンポラリー』なんです。
『瑛人』さんが唄っている『香水』という曲。
そのプロモーションビデオのダンスを見たことがありますか?
あれも『コンテンポラリー』です。
メッセージを感じますよね?
笑ってもらいたい!
僕はダンスで笑ってもらいたいんです。
『ダンスで笑顔に』は永遠のテーマです。
悲しく切ないダンスは、他の誰かがやってくれます。
僕が切ない顔をして踊っていても、おかしいだけでしょ?(^^)
役割分担があるんです。
カッコイイ、イケイケのヤツはどこかのチームがやってくれるんです。
僕たちはもっと身近な、もっとわかりやすいダンスを目指しています。
『あいつのだったら踊れそうだな』
そう思ってもらえるように頑張っているんです。
ダンスには、人と人を繋ぐ力があるんです。
踊ってみませんか?
楽しくなりますよ!