スキーを習う時、一番初めに教わる事って何だかわかりますか?
それは、『転び方』なんです。
滑ることより、何かあった時に『正しく転ぶ』事の方が大事なんです。
僕の友達は、スキーで事故にあいました。
ちゃんと転ぶ事が出来ず、両脚複雑骨折という大怪我を負いました。
その後半年間入院。
普段の生活に戻るのには、相当の時間がかかりました。
ちゃんと転ぶ練習をしていれば、こんな事にはなっていなかったと思います。
これからスキーを始める人は、絶対に『ちゃんとした転び方』をマスターして下さいね。
スポーツでも!
僕は小学生の頃柔道をやっていました。
やりたかったのは『背負い投げ』
カッコイイですよね!
しかし、初めに教わったのは、投げる事ではなく、『受け身』でした。
前転をするようにコロッと転がり、背中をついて『バン!』と畳を叩きます。
これは、投げられた時に怪我をしないように、身体全体で衝撃を受けとめる為に必要な『技』なんです。
何度も何度も、バンバン受け身の練習。
地味に痛いんですよね。
かなり強く畳を叩くので、手のひらは赤くなり、ジンジンしてきます。
『技のかけ方』を教わったのは、ずいぶんと経ってからでした。
実際に試合に出た時、地味だった『受け身』の大切さがわかりましたよ。
あっという間に投げられてしまうので、反射的に『受け身』がとれないとダメなんです。
受け身がとれなく怪我をしている人を何度も見ました。
もちろん勝つ為に戦うのですが、もし負けた時でも、次の試合に支障がないようにしなくてはいけません。
『受け身をとる』=『負け』を意味しますが、試合で負けても、次に勝てばいい。
次の試合をする為にも、地味な受け身は『背負い投げ』より大切な『技』ではないでしょうか。
人生でも!
最初から『失敗する』為に始める人はいないと思います。
免許を取る時に『事故を起こさない』と思う事と同じです。
ただ、物事に『絶対』はありません。
自らが起こさなくても『もらい事故』があります。
何かで『失敗』した時、それを次の糧に出来れば、『失敗は成功のもと』になるわけです。
ダイエットに失敗してリバウンドした人は、『太り方』がわかります。
次に、同じ失敗をしなければ良いわけです。
何度も何度も同じ失敗を繰り返す事が、本当の失敗なんです。
勝ち続ける人より、一度負けてから復活する人の方が、ひとまわり大きな人間になれるのではないでしょうか。
僕は失敗を恐れません。
一番怖いのは、失敗する事ではなく、何もしない事です。
何かあった時困らないように、『もし失敗したら?』という先手を打つのも大事なんですね。