普段よく耳にする言葉でも、よくよく考えてみると、『それ言っても意味がないかも?」と思う言葉があります。
僕の母親は、そういう言葉のオンパレードでした。
一番よく言われたのが、遊びに出かける時に言われる『遅くなったらアカンで!』でした。
『ナゼ遅くなってはいけないのか?』
『夜は物騒だから』だと思いますが、そんな事は僕もわかっています。
常識の範囲内で帰ってきますよ。
あと、『気をつけるんやで!』も、かなり言われましたね。
僕は田舎育ちなので、近所に川が流れています。
『落ちたら危ない』
これは、その辺の子供なら誰でもわかっています。
それ以外にも、『車やバイクに気をつけろ』という事も同時に言いたいのでしょう。
母親としては流れで言っているんだと思いますが、子供ってそういう言葉が『鳴き声』に聞こえるんですよね。
『気をつけるんやで!』
『あー!』
このリズムが、出かける時の『当たり前』になっていましたね。
掛け声みたいなものですよ(^^)
ネガティブな言葉!
親はどうして、子供を『ストップ』させる言葉を言うのでしょうか?
先の『早く帰って来い』や『気をつけろ』を例にすると、どうして『楽しんでこい!』と言えないのでしょうか?
僕は子供の頃、それが不思議で仕方がなかったですね。
親としては、そう言う事で、『安心』するんだと思います。
呪文みたいなものですよ(^^)
『勉強しなさい!』も同じですね。
『良い点をとりなさい!』じゃないんですよね。
もちろん親が言いたい事はわかっていますよ。
『勉強していい点を取りなさい』ということですよね。
でも、とっさに出る言葉は『勉強しなさい!』なんですよ。
『勉強』という言葉、子供は拒否反応を起こすんですよね。
別の言い方、ありませんかね?
『知識を増やしなさい!』とか(^^)
がんばれ!
僕は以前、東京マラソンに出た事があるんですが、35キロ地点あたりで限界を感じて『棄権』しようと思っていたんですよ。
そうしたら、ちょうどそこに事務所の後輩たちがいて、『がんばってください!』って言われたんですよ。
その時に、とても恥ずかしくなってね。
どうしてかというと、『やめよう』と思った気持ちが『バレた』みたいな気になっちゃって。。
あと、手作りの横断幕も僕の背中を押してくれましたよ(^^)
『よし!がんばろう!』と、また走り出したわけなんですが、ゴールまであと2キロくらいになった時に、本当に辛くて歩いていたんですよ。
そうしたら、沿道の人が『何やってるんだ!走れ!がんばれ!がんばれ!』って声をかけてくれたんですが、正直『イラっ』としましたね^^;
だって、頑張ってるんですよ、僕。
そう思ったんですよね。。
今まで何度もかけてきた『がんばれ!』という声援。
あの時の僕には辛かったですね。
ただ、その『イラっ』とした気持ちがあったおかげで、完走できたんですよ!
5時間半かかりましたけどね。。
そう考えたら、『早く帰って来い』という言葉、『うるさいな〜』と思いながらも、子供には何かが『引っかかって』いるのかもしれませんね。