独身でいる間は、自分一人だけのことを考えていればいいわけです。
僕の場合は、お金もそんなにかかりませんでした。
特に物欲が強いわけではないので、『車が欲しい』とか、『時計が欲しい』という事もありませんでした。
部屋もそれなりのサイズでよく、眺望にも興味がありません。
高所恐怖症の僕には、二階くらいがちょうどいいですね(^^)
しかし、結婚すると少し様子が変わってきます。
女性って荷物が多いんですね。
特に着るもの。
クローゼットに適当に吊るしておく訳にもいかず、タンス的なモノが必要になります。
なので、少し広めの部屋に引っ越す事になりました。
家族のために働く
生活するにはお金がかかります。
独身ではなくなると、家族のために働くようになるんですね。
一人が二人になるわけですから、単純に考えて、今までの倍働かないといけないわけです(実際には違いますが^^;)
頑張って働きましたよ。
のちに子供が産まれるんですが、やる気と運気がアップしたのか、仕事はどんどん増えていきました。
5年間一日も休まず働いた事もあります。
睡眠時間も無く、移動時間が貴重な睡眠時間でした。
給料も増えて、4人が生活するには充分なほどでした。
妻は専業主婦なので、家の中の事は全て奥さんに任せていました。
僕は、子供をお風呂に入れた事も、オムツを変えた事もありません。
全て奥さんがやってくれていました。
驚いた事に、僕は子供を抱っこした事も無いんです。
子育てには、まったく参加していませんでした。
僕の役割は、一生懸命働く事。
そう思っていたからです。
すれ違い
家族に裕福な生活をさせてあげたいので、家事育児の全てを奥さんに任せ、僕は働いていました。
家に帰ると子供たちは寝ていて、翌朝は子供たちが起きる前に家を出るという生活が続きました。
気が付けば、子供の成長を見ることも少なくなっていました。
たまに会っても遊んであげる事もできず、というか、その当時の僕は、子供とどうやって遊んでいいのか全くわかりませんでした。
子供たちが遊んでいるのを、ただボーッと見ているだけで、『遊んで〜』と言われても何も思いつきませんでした。
『これでいいのかな?』と思ってはいるものの、子どもと遊ぶ事より仕事をする事を優先していました。
では子供の幸せって、どういうモノなのでしょうか?
子供の幸せは『親と一緒に居ること』じゃないでしょうか?
子供のためにやっている事が、子供のためになってない。
本当はもっと一緒に遊びたかったのかな?
もっと想い出を作りたかったのかな?
まだ間に合うのかな?
大きくなった子供たちを見ながら、たまに昔の事を思い出したりしています。