『大丈夫』という言葉には、たくさんの意味が含まれています。
『お店入れそう?』『大丈夫です』は肯定的な使い方で、『お水飲む?』『あっ、大丈夫です』は否定的な使い方。
『頑丈なテーブルなので、パソコンを置いても大丈夫だね』という使い方もあります。
面白いですよね。
僕は、この『大丈夫』という言葉には想像力が必要だと思っています。
例えば車に乗っていて。
車でエアコンをつけていると、体感温度は人それぞれ違います。
『寒い?』って聞いた時、本当に寒くなければ『寒くない』と答えます。
『大丈夫』と言うのは、我慢している証拠。
ではなぜ『大丈夫』と答えるのでしょうか。
運転手が目上の人だったりすると、多少の『寒さ』は我慢できます。
なので、『寒い?』と聞かれれば『大丈夫です』と答えるでしょう。
気を使っているわけです。
あまりに寒い時は、『すみません、少し寒くて』と言えば『おっ、そうか』と温度調節してくれるでしょう。
そういう場面で、『大丈夫です』と言われたら、本当は少し我慢しているという事を感じ取れるようになりたいものですね。
辛い時!
ここ最近元気がなく、いつもと違う様子の人がいたとして、『大丈夫か?』と聞いてもほとんどの人は『大丈夫です』と答えるでしょう。
でもそれは、『大丈夫』ではないんです。
何もなければ、あっけらかんと『何が?』的な答えが帰ってくるはずです。
そんな時、皆さんはどうしますか?
『大丈夫です』と言われてるので、『本当は大丈夫じょないんだろ』などと言っても、余計に話しづらくなってしまいます。
取り越し苦労ならば、それに越したことはありませんが、もし何か思い悩んでいることがあるのなら、話して欲しいものですよね。
『大丈夫です』
その言い方や表情、答えが返ってくるタイミング。
その想いを敏感に感じ取ってあげられるようになりたいものです。