ダンス 振付

ゼロを1に!

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振付師にも様々なタイプの人がいると思っています。

得意分野とでもいうのでしょうか。

僕はショーの振付が苦手です。

ミュージカルのオープニングとか、劇中に出てくる激しいダンスナンバー、感動的なダンス、そういう作品を創る事はできません。

最新のヒップホップもわかりません。

もちろんバレエも^^;

K-POPが流行っていますが、それも振付できません。

むしろ、振付できないものの方が多いでしょう。

じゃあ何ができるのか?

僕は、『ゼロを1にする』振付師だと思っています。

どういう事かと言うと、今までダンスを踊った事がなかったり、ダンスに興味がないような人が、『おっ、なんか面白そうだな』や『これだったらできるかも』と思ってもらえるようなダンスを作る振付師なんです。

テレビの向こうで観ている人の『腰を浮かす』のが僕の仕事。

なので、コマーシャルなどの振付が多いんだと思っています。

絶対に無理!

『まだ舞台を観に行ったことがない!』という人のために、舞台が始まるまでの流れを書いておきます。

ミュージカルなどの舞台は、オープニングダンスから始まる事が多いです。

Overture(オーバーチュア)と呼ばれることもあります。

開演時間が近づき、観客は席に座る。

舞台の上からは緞帳(どんちょう)と呼ばれる巨大な幕が吊り下げられていて、客席にはうっすらとBGMが流れています。

舞台の開始時間になると、客席が暗くなっていくのと同時に、客席に流れているBGMの音量が少しづつ大きくなっていき、緞帳が上がっていきます。

オープニングの曲と同時に舞台には照明が当たり、拍手の中ダンサーたちが登場。

5分くらいのダンスナンバーは見応えがあり、その舞台の『顔』と言っても間違いではありません。

プロダンサーのスキルを最大限に引き出しながら、観客を圧倒し、感動を与える。

と、こういう感じで始まることが多いんですね。

そういうダンスナンバーは僕には作れないし、目の肥えたお客さんを納得させる力は、僕にはありません。

僕には僕の役割があります。

ゼロを1にすることです。

振付師になって

30年以上経つという事は、まだ幼かった子がもう立派な大人になっていても不思議ではありません。

『昔、パパイヤさんに振付してもらったことがあるんです』や『子供の頃一緒にお仕事しかとこがあります』という事は、今までも何度かありました。

それは仕事として出会ったわけであり、テレビの向こうで『腰を浮かした』わけではありません。

これから先何、年振付師ができるかわかりませんが、『あのコマーシャルみてダンス始めたんです!』なんて人とお仕事できたら最高ですね!

腰、浮いた?

-ダンス, 振付

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