飴と鞭(あめとむち)という言葉があります。
ダイエットにおいて、飴=甘いもの、食事。
鞭=ガマン、運動だと思います。
『ダイエット=ガマン』というのは、以前このブログでも書きましたが、『ダイエット=レジャー』だったらどうでしょうか?
イイですよね!
楽しみながら痩せる!
最高です!
でも、そんな事ってあるんですかね?
僕はダイエットの為にマラソンをしていた事がありました。
昔からマラソンが得意ではなかったので、とても大変でしたね。
なので、始めの頃は500メートルくらいしか走れませんでした。
それでも毎日マラソンをしていました。
すると、だんだん走れるようになってくるんですよ。
500メートル走って『ゼェゼェ』いっていたのが、だんだん『ハアハア』に変わり、そのうち軽く息が上がるくらいにまで心肺機能が高くなってきました。
そして1ヶ月くらい経った時、5キロ走れるようになっていました。
嬉しかったですね!!
走るフォームもだいぶサマになってきて、マラソンが楽しくなってきました。
すると、偶然にもマラソンをする仕事をいただきました。
目指すは東京マラソン!
僕はその日から毎日走るようになりました。
ダイエットのために始めたマラソンが、今度は仕事として走ることになる。
それは僕にとってラッキーな事でした。
途中で辞める事ができないからです。
趣味なら辞めても文句を言われませんが、仕事となれば話は別です。
気がつけばダイエットの事は忘れ、5時間を切る『サブ5』を目標に、毎日10キロ走っていました。
すると、今まで苦手だったマラソンが、毎日走りたくて仕方がなくなるんです。
あとで聞いたら、それこそが『ランナーズハイ』というものらしいです。
体重もどんどん減り、足も速くなり、調子に乗ってハーフマラソンに挑戦。
なんと2時間を切る事ができました。
『よし!これなら4時間を切れるかもしれない!』とさらに走り込みを続けました。
それは、突然やってきた!
いつものように走り始め1時間が過ぎた頃、膝に痛みを感じました。
『あれっ?』くらいにしか感じない、軽い痛みでした。
そのまま走り続けしばらくした時、その痛みは激痛に変わりました。
僕はその場に座り込み、しばらくはそのままボーッとしていました。
音楽を止め、一息ついて脚に力を入れる。
ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと歩き出す。
今来た道を戻り、家に帰りながら『やっちゃったな』と後悔したのを覚えています。
と言うのも、その当時指導してくれていた方に言われていたんです。
『これからは休み休み走ってください。過度に走るのはダメですよ』と。
連絡を入れ、足を痛めた事を伝えると、『そうですか。でもやってしまった事は仕方がない、少し休んでから自転車に切り替えてください』と言われました。
自転車はマラソンのトレーニングに向いているんですよ。
それからは膝を守りながらゆっくりとトレーニングする事にしました。
そして迎えた東京マラソン。
15キロ地点で脚が痛み始め、それからはジョギングに切り替えなんとか完走する事ができました。
結果は5時間30分。
目標に及ばず残念でしたが、ダイエット目的で始めた鞭だったマラソンが、気がつけば飴になっていたのには、自分でも驚いています。