ダンスを習う時、まず基礎から始めるわけですが、何もわからないので『これです』というものを教わるわけです。
でもそれはあくまで『基礎』であって、『答え』ではありません。
僕は、ダンスには『正解』も『不正解』も無いと思っています。
例えばピアノの場合。
基礎があって、お手本があって、練習して先生に追いつこうとします。
で、ある程度弾けるようになったら、その後は自由ですよね。
それと、全く同じです。
ダンスもある程度の基礎を習ったら、その後は自由なわけです。
最善策は踊らない!
僕は、歌手の方に振付した時、必ず言う事があります。
それは、『もし途中でダンスがわからなくなったら、踊りはやめて歌に集中して下さいね』と。
僕が振付したものは大体の目安であって、『絶対にその通りに踊らないといけない』、わけではありません。
間違っても大丈夫。
わからなくなったら踊らない。
踊るとしても、自由に踊る。
そこまでの全てが、僕の振付なんです。
ダンスの答え!
前にテレビの企画で、社交ダンスをやった事がありました。
競技ダンスです。
競技ダンスは、スタンダード(モダン)とラテン、それぞれ5種目ずつあります。
その中から自分に合った種目を選ぶわけです。
僕が選んだのは、スタンダードの中のスローフォックストロット。
かなり難しかったですね。
どんなに頑張っても『違う』ようで、さすがに凹みましたが、得るものも多かったですよ。
『ダンスなんだから楽しければいい!』と思っていましたが、『これは試合なんです!』と言われ目からウロコでした。
そして点数制であること。
『かかとで点をとって下さいね』は一生忘れる事ができません。
それほど、僕が今までやっていたダンスとははかけ離れたモノでした。
先生がやっているダンスが『答え』であって、それ以外は『間違い』なんです。
『こういう世界もあるんだ』と思いましたね。
その後は、ラテンのルンバに挑戦。
これもまた独特な難しさがありました。
とにかく奥が深い競技ダンスでしたよ。
ダンスと言っても、まだまだ僕の知らない世界がありそうですね。
もっと詳しくなりたいものです。