僕は中学生の頃、写真部でした。
部活動は『写真を撮ること』なんですが、その為には、まずカメラを持っていないと何も始まりません。
当時のカメラは高価な物が多く、親に買ってもらうのが大変だったんですよ。
『カメラ』=『無くても困らない』ですからね^^;
それでもなんとか説得して、やっと買ってもらったのが『PENTAX』というカメラ。
今のように『フルオート』のカメラは珍しく、『絞り』『シャッタースピード』『ISO』を自分で調節しないといけないんです。
『絞り』は、カメラに取り込む光の量を調節する遮蔽物(しゃへいぶつ)のこと。
『シャッタースピード』は、光がフィルムに当たる時間のことで、1/100は、百分の一秒の意味(とても早い)です。
『ISO』とは、フィルムがどの程度の光を記録できるのかを示す値で、基準は100。
200、400、と数字が増えるにつれ、暗い所でも撮れるようになり、値段が高くなっていきます。
僕たちは一番安い『ISO 100』を使います。
これらを自分で調節して、適切な写真を撮るわけです。
しかもデジカメではないので、撮ってからフィルムを現像してみないと、どう撮れているのかがまったくわかりません。
フィルムも安くはないので、一枚一枚大切に撮っていました。
現像から焼き付け!
写真を撮った後、フィルムを現像し、写真に焼き付ける作業をします。
その際に気をつけなければいけないのが、『感光』です。
写真を撮ったばかりのフォルムには、何も写っていません。
正確に言えば、写ってはいるものの、目に見えない状態なんです。
そのフィルムを『現像』する事で、目に見えるようにする必要があるんです。
その際、現像前のフィルムに余計な光が当たってしまうと、真っ白に『感光』してしまうんです。
そうなると、そのフィルムは『何も写っていない』状態、真っ白になってしまうんです。
もしプロのカメラマンがフィルムを感光させてしまうと、『何も撮らなかった』のと同じ事になってしまいます。
そのくらい、フィルムの現像は大切なのは作業なんです。
フィルムは『暗室』という暗い部屋で行います。
刑事ドラマなどで、写真を現像するシーンを見た事がある人ならわかると思いますが、暗室には赤いライトがついているんです。
それは、何故だと思いますか??
それは、フィルムは赤い色には感光しないように出来ているんです。
なので、赤いライトが点灯している暗室で、適切な濃さを確認しながら現像する事が出来るんです。
出来上がったフィルムを『ネガ』(陰画)と言います。
今度は『ネガ』に光を当て、『印画紙』を感光させて『ポジ』(陽画)を作ります。
この『ポジ』の事を、皆さんは『写真』と呼んでいるんです。
もうお気付きですね!
『ネガティブ』と『ポジティブ』
『陰画』と『陽画』
同じ意味なんです。
最新のフルオートデジカメ!
アナログ作業だとめんどくさい設定が、今では簡単に出来ますよね。
スマートフォンのカメラ機能も、物凄い進化を遂げています。
最近では『ミラーレスカメラ』が、2008年の爆誕以来、急速に売り上げを伸ばしています。
誰でも簡単にキレイな写真が撮れますよね。
『ポートレート』は絞り優先で、絞りを『開けて』背景をぼかす。
『スポーツモード』はシャッタースピード優先で、被写体がブレないように、シャッタースピードを『速くして』プレをなくす。
『ナイトモード』は、絞りを『開放』してシャッタースピードを遅く。(三脚必須)
『星を撮る』には、『ISO 1600』『絞りF2.8』『シャッタースピード開放』(約10秒)が基本。
最新のデジカメと昔の知識で、楽しい写真ライフを満喫しましょう!