7月7日は両親の結婚記念日です。
父はミュージシャンで母はダンサーでした。
2人が出会ったのは、母が踊っていたキャバレー。
ツアーの打ち上げでその店に来た父が母に一目惚れし、そのまま東京に連れて帰った、と聞いています。
例えるなら、おやじダンサーズのツアーで大阪に行き、ショーパブで踊っていたダンサーを一目惚れ、そのまま東京に連れて帰った、という事です。
僕だったらそんな勇気はありません。
それも、今から50年以上前の話ですよ!
本当だったらすごい話ですよね!
男勝りの母親!
母は『THE大阪のオバチャン!』タイプで、モーレツなタイプの人でした。
『モーレツ』というのは『猛烈』よりすこしマイルドな感じ。
やはり大阪の人ですから、東京生まれの僕らとは一味違います。
八百屋さんに行った時の話し。
2個で1000円のメロンを一つだけ欲しいと言い、『一つなら600円ですね』と言われると、『これ600円か!ほんなら、そっちの400円の方でええわ』と返すオカン。
結局、2個で800円という伝説まで作りました。
そんなオカンを『見た目』だけで東京に連れ帰ったおやじ。
さぞかし苦労したことと思います。
酒、金、病気!
お酒の飲み過ぎで肝臓を壊し、『借金も財産や!』と豪語していたオカン。
長い間いろいろ大変な思いをしていました。
おやじがミュージシャンなので仕事に波がある為、オカンは内職で家計を支えていました。
オカンはいつも『は〜しんど!えらいわ〜』と言っては笑っていました。
※『疲れた!大変だわ〜』みたいな意味です(^^)
お金はなかったけど、貧しいと感じた事はありませんでした。
それはオカンのおかげだと思っています。
オカンの口癖である『死にゃ〜せん』という言葉。
その言葉がいつも背中にあって、僕を支えてくれていました。
『死ぬ事以外はかすり傷』を自でいってるような人でした。
そんな母が亡くなった時、戸籍を整理していたおやじが、興奮しながら言いました。
『おい!あいつ、年ごまかしてたぞ!』
どうやら、6才くらいサバを読んでいたらしいです。
そんな事、あるんですかね!?
『おまけに、バツイチだったぞ!』
ヒミツ多き人!
僕らに隠している事が、他にもまだまだあるかもしれません。
NHKのファミリーヒストリーで取り扱ってくれたら、ハッキリするんですが(^^)
謎の多い母親でしたが、幸せな人生だったと思います。
僕にとっては、良いお手本かもしれないですね。