30年くらい前、僕はデータカラオケの仕事をしていました。
その時に一緒に働いていた女性がいるんですが、その人、とにかく言葉遣いが丁寧だったんです。
例えば、電話の場合。
『もしもし、私〇〇ともうします。先日お話しさせて頂いた件なんですが、、』という感じ。
今では普通ですよね。
でも当時はみんなビックリしていました。
『させて頂いた!?』みたいな感じで(^^)
そんなに『へりくだらなくても』いいのでは?と思っていたんですね。
僕なら、『もしもし、鈴木と申します。先日お話しした件なんですが、、』になると思います。
皆さんはどうですか?
もちろん話す相手にもよりますが(^^)
テレビでは当たり前!?
ここ数年くらいは、『〜させて頂く』は日常的に使われていますね。
テレビでも、そういう話し方の人が多くなりました。
そう言わないと、生意気に聞こえるのでしょうか?
例えば、僕がインタビューを受けたとします。
【Q 】パパイヤさんからお知らせはありますか?
【A】『僕は、新型SOLIOのコマーシャルに出演させて頂いているんですが』
【B】『僕は、新型SOLIOのコマーシャルに出演しているんですが』
どうですか?
やはり【A】言い方の方が丁寧ではありますよね。
ただ、【B】の答え方をしても、生意気には聞こえないと思います。
それでも丁寧な方を使うのは、やはりコンプライアンスが原因でしょう。
『事なかれ主義』というヤツです。
英語には敬語が無い!?
英語には敬語が無いと言われています。
例えば、『言う』という言葉。
『おっしゃる』とも言いますよね。
英語にはそういう言い方がありません。
ただ、『丁寧な話し方』はあります。
例えば、 Can you 〜 Could you 〜の違い。
どちらも、『〜できますか?』という意味ですが、Could you 〜?の方が丁寧な言い方になります。
Can you pass me the sugar?(砂糖とってくれる?)
Could you pass me the sugar?(砂糖をとってもらえますか?)
みたいなニュアンスでしょうか。
文末に『please』を付けると、さらに丁寧な言い方になります。
それでも『させて頂く』までの丁寧語は無いでしょう。
外国人がフレンドリーに感じるのは、『丁寧すぎる言葉が無い』からなのかもしれないですね。
『先日お話しさせて頂いた件なんですが』と言う文章でも、外国人にしてみれば、『この間言ってた事なんだけどね』くらいの感じなのかもしれません。
逆に、フレンドリーな関係を作りたければ、丁寧すぎる言葉を使わない方がいいでしょう。
あくまでも、社交辞令としての『丁寧語』どまりにしておいた方がいいのかもしれませんね。