人は多かれ少なかれ駆け引きをしています。
仕事場では勿論のこと、家族間でも駆け引きは存在しています。
僕の母親の場合。
『ひろっちゃ〜ん、コーヒー飲みたくない?』と言うので、たいして飲みたくはありませんでしたが、煎れてくれるのなら飲もうかと『そうだね〜』と言うと、『じゃあ煎れて〜』と。
もし『じゃあいらない』というと、『何やねん!飲みたいゆうたやんか!』と逆ギレします。
なので、『ひろっちゃ〜ん』の段階で『コーヒー?煎れようか?』となるわけです。
これは、ほぼ毎日繰り返されていた母親の駆け引きです。
まあ親孝行だと思えばそれでいいのですが(^^)
戦場を見た!
ある日僕が公園にいると、隣のベンチにおじいさんが座っていました。
すると幼稚園児くらいの女の子が、そのお爺ちゃんの後ろにそっと近づき、背中に抱きついて『だ〜れだ?』と聞いたのです。
おじいさんは『〇〇ちゃんかな〜?』と喜んでいました。
『当たり〜!モミモミしてあげるね〜』と腰のあたりを揉み始めたのです。
心温まる光景でした。
しばらくして、『ね〜おじいちゃ〜ん、〇〇欲しいんだけど〜』とその子が言ったのです。
おじいさんは『しょうがないな〜、よし買いに行こうか!』と。
その子はおじいさんの足にしがみつき、『本当!?おじいちゃん大好き!』
二人は幸せそうに公園をあとにしました。
これは僕が実際に見た、壮絶な駆け引きの現場です。
僕も孫ができたらそうなるのかと、少し怖くなりましたね(^^)
お金の話し!
すでに値段が決まっている場合はいいのですが、『技術』や『経験』などは、値段が無い場合が多いです。
なので、『ご予算はどれくらいをお考えですか?』という時点で、駆け引きスタートです。
『逆に、どれくらいかかりますか?』などと返すと、相手も『この場合だと、〇〇万円からですね』と攻めの一手打ってきます。
この『場合』と『から』も駆け引きにはよく登場します。
ある程度の『余白』を持たせる事で、値段交渉をしやすくする為です。
『ぶっちゃけ、予算があまりなくて』等は駆け引きでは挨拶のようなものです。
逆に『予算はあるんですよ』等は、聞いた事がありせんね。
いつか言ってみたいものです(^^)
うちは、ダンス等を扱うエンタメの会社です。
出演料、振付料など、値段が付いてないモノが多いですね。
『芸』に対しての『対価』なので、人によっても金額は変わってきます。
『スキル』『経験』『実績』
これらはとても大切な交渉アイテムです。
そして一番大切なのが『人間性』です。
『人柄』や『信頼』は、どんなものよりも強い『武器』になります。
人を育てる。
うちでは、一番大切にしている事です。