うちのオカンは型破りな人でした。
夜遅くまで酒を飲み、翌朝はいつも起きられず、珍しく起きたとしても、作ってくれるのはいつもカップスープでした。
お湯を入れるだけのやつです(^^)
もちろんお弁当は作れないので、お昼頃にいつも学校まで持って来てくれます。
友達のお弁当はハンバーグや卵焼き、タコさんウインナーも入っています。
僕のは、筑前煮とネギぬた。
ご飯の上に乗っているのは、海苔ではなくイワシのみりん干し。
居酒屋か!
子供のお弁当におつまみずくし!
『おっ、旨そうだな!』
そう言ってくれるのは先生だけです。
ある時のお弁当は、大きめのタッパ2つ。
一つにはご飯。
もう一つにはカレーが入っていました。
カレー。
昨日の晩ご飯。。
お昼に持って来てくれるので、もちろん暖かい。
友達が羨ましがるので、ルーのお裾分け。
代わりにウインナーくれないかな、、と真剣に思っていました。
そんな母親には
口癖がありました。
それは、『死にゃ〜せん!』
お金がな無くたって、友達とケンカしたって死にゃ〜せん!
勉強できなくたって死ぬわけやない!
何かというと、最後は『死ぬ』というワードが出て来ます。
オカン的には、死ぬ事以外はかすり傷だと思っているんでしょうね(^^)
多少極端ではありますが、子供だった僕は無理やり納得していました。
僕が父親になって
子供たちが学校に通うようになると、勉強や友達関係などで悩むこともありました。
このブログでも書いていますが、子育てには教科書がありません。
自分の経験が、ある程度の指標みたいなところがあります。
娘がいじめられ登校拒否になりかけた時、息子の成績が話にならないくらい悪かった時。
事あるごとに落ち込む妻を見ると、オカンのあの言葉を思い出します。
そして、『元気だったら最高だよ!』と、根拠のない極端な答えが出てきます。
でも、意外とそれで助かっていますよ(^^)
子供たちはこれからたくさんの困難に立ち向かわなければならないでしょう。
もちろん僕も。
『もうダメだ、、』と思う事もあるかもしれません。
でもね、そんな時こそ思い出しましょうよ。
あの言葉を。
さんまさんの『生きてるだけで丸儲け』という名言がありますが、まさにその精神ですよね。
ちなみにその言葉、禅僧の教えらしいですね。
いくさで帰って来た人に、『ここまで来れたんだからそれで良い』という、生きていればそれで良いじゃないか、という意味らしいです。
なんか、あのオカンの言葉にも深みが出て来ますね(^^)
多少極端ではありますが、そういう言葉をお守りにして頑張りませんか?
なんとかなりますよ!絶対!