僕が子供の頃、シェットランドシープドッグ(シェルティー)を飼っていました。
どういう経緯で飼う事になったのかは覚えていませんが、気がついたら庭の小屋に『コロ』は住んでいました。
子供だったので『犬を飼う』という事の大変さなんて何も知らなかったです。
餌をやることも、散歩に連れていくこともしなかったと思います。
というか、任されていなかったと言う方が正しいでしょう。
まだ幼かった僕には、そういう『責任』を負わせるのは危険だったんじゃないでしょうか。
何もできない僕は、ただ愛犬と遊ぶことくらいしかできなかったですね。
とても可愛かったし、自分の弟のような存在だと思っていました。
別れは突然でした
ある日学校から帰ってくると、コロが死んだ事を知りました。
詳しい事はわかりませんが、交通事故のようです。
僕が住んでいたのは東久留米市という所で、今では多少栄えていますが、その当時は本当に田舎の原風景が残るような所でした。
そんな場所で交通事故なんて。
僕は、泣きじゃくりながら親や姉を攻めていました。
本当は僕以上に、親や姉の方が悲しかったのに。
もう悲しい思いはしたくない
今から9年前、友人の家に遊びに行った時、2匹のトイプードルがいました。
大きいのと小さいの。
大きい方はおっとりしていて、小さい方は堂々としていました。
小さい方が先輩らしい。
その2匹を見ていて『飼っている』というより『一緒に住んでいる』という感覚になりました。
『そうか、家族が増えるのか』
『絶対に飼わない!』と決めていたのに、翌週には家族が増えていました。
友人の娘さんの名前をいただき『ニコ』ちゃんと名付けました。
この当時子供たちは小学生。
アノ頃の僕と同じ年くらいなのかな?
犬の寿命は20年弱と聞きます。
それならば、もしお別れが来るとしたら、子供たちは成人しています。
そう考えると、本当に家族が増えるという感覚になりますね。
9年経った今、ニコちゃんは元気いっぱいです!
人間なら、約52才。
僕より2才年下になります。
でもすぐに抜かれますよね。
いつまで一緒にいられるんだろう?
あまり考えたくはないけど、たまに考えちゃいます。
散歩に行くと、ほかの犬にワンワン吠えてうるさいですが、元気な証拠です。
そう思うと、多少の悪さも可愛いものですね。