僕の母親は21年前に他界しています。
病院で看取る時、母親の手を握りました。
普段なら恥ずかしくて手なんか繋げませんが、『これが最後』だと思うと、そんな事は微塵も感じませんでしたね。
暖かかった母親の手、今でもハッキリ覚えていますよ。
歳のわりにはツルツルしていました。
『この手に育てられたのか』
改めて、産んでくれた事に感謝したと共に、『ゆっくり休んでね』と母親に伝えました。
その後、母親は眠るように息を引き取りました。
72才でした。
病院に駆けつけた時はすでに意識の無かった母親ですが、先生いわく『手を握ったら血圧が上がった』との事です。
『そうなんだ』
病室を出てしばらく一人になりました。
考えたのは、『最後に手を繋いだのはいつだろう?』という事。
まったく思い出せません。
亡くなる二日前にお見舞いに行った時も、手を繋ぐわけでもなく、しばらく話をして帰ってきました。
『じゃあ帰るね』と言って握手でもすればよかったな。
そんな事を考えていたんです。
逆の立場だったら!
僕には子供がいますが、いきなり『手を繋ごう』と言われても『なんだよ急に!』と思うでしょうね。
小さい頃ならまだしも、すっかり大きくなって声も太くなった息子から、『パパ、手繋がない?』なんて言われたら、何か『裏がある』と思ってしまいます。
手を出したら『ビリっ』と電気が走るような『イタズラ』だと思うかもしれません。
昔よくやりましたからね(^^)
手を繋ぐ習慣がないと、そうなってしまいます。
なので、いい方法を考えました!
これだと、『好きな人』と手を繋ぎたい時にも使えますよ。
手相を見る!
これしかないですね!
なので、手相に詳しくなってください(^^)
『この人と手を繋ぎたい』
そう思ったら、『手相を見せて』と言えば万事オッケ~です!
その時に手をしっかりと持って、じっくり手相を見るんです。
生命線、運命線、指でなぞって説明してあげてください。
親がご健在の方は、ぜひ試してみて下さいね。
緊急事態宣言が解除になり、実家に帰る予定があるなら、いや、無くても無理やり予定を立てて帰って下さい(^^)
手を触ってみると、なんとも言えない気分になりますよ。
そのまま『ギュッ』と手を握って、『ありがとう』なんて言えたら完璧です!
亡くなってからじゃ出来ませんからね。
僕みたいに後悔する事になります。
僕も父親に会いに行こうかな。
『手相を見せて』
ここから始まるような気がしています。