仕事柄ダンスイベントやコンテストなどでエンタメを見る機会が多く、その際にアドバイスを求められる事があります。
その時にいつも困るのは、本当に僕目線でいいのか?という事。
と言うのも、僕は基本的に褒める事しかしません。
なぜなら、否定からは何も生まれないからです。
一番困るのがダンスコンテスト。
当日のために何ヶ月も練習し、全力で踊っている人たちに、僕がかけられる言葉は『すごくよかったよ!』以外何もありません。
他の審査員の方は、的確なアドバイスをして、彼らが次の段階に行けるように背中を押しています。
僕にはそんな知識はありません。
ただ、僕が大切にしているのは、『良い』ではなく『イイ』かどうか。
似ているようで違うんです。
僕は上手なダンスに興味はありません。
ただ、イイダンスはたまらなく好きです。
わかりやすく言うと、『あいつイイやつだよな』と言うのは、イケメンの事ではありません。
『イイおんな』も同様です。
見た目ではなく中身のこと。
『上手な歌』ではなく『イイ歌』
デッサンのしっかりした、まるで写真のような絵を部屋に飾りたいとは思いません。
それよりも、子供が小さい頃に描いてくれた、なんだかよくわからないパパの顔、の方がイイですよね?
そこに想いがあるかどうか。
表面だけではない、中味に熱いモノがあるのかどうか。
的確なアドバイスはできませんが、そういうモノを見る目はもっているつもりです。
生意気にも、『パパイヤ賞』なる物を選ばせていただく時があります。
賞状を渡す時必ずかける言葉があります。
それは、『いつか一緒にお仕事しようね』
何年か経って、『実はあの時、』という経験もあります。
やっぱり嬉しいですよね!
プロのダンサー
うちの事務所には、面白い人たちがたくさんいます。
見た目もそうですが、中身がね(^^)
創るモノにこだわりを持っていて、それが客観的に見て面白いのかどうか?
それを見極める『目』を持っています。
イベントをやるとき、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるのか?
ダンスを知らない人が、どれだけ楽しめるのか?
ダンスで笑ってもらうにはどうすればいいのか?
いつも考えています。
『僕のすごいテクニックを見せてやろう!』などと考えている人は一人もいません。
なぜなら、それはアマチュアが考えることだからです。
自分が持っているダンススキル、リズム感、経験、それらはすべてお客さんのためにあります。
笑いは、ほんの少しのタイミングが大切です。
何度も何度もリハーサルを重ね、そのタイミングを探していきます。
音楽、振付、タイミング、それらが一致した時、お客さんが笑ってくれます。
エンタメ3つのステージ
その1、自分が楽しむ。
その2、楽しんでいる自分をみて、お客さんが楽しむ
その3、お客さんに楽しんでもらう
3つ目のステージを目指して、日々頑張っています。